コンセプチュアル・プログラム2010/06/10 11:42

こんにちは!エレクトーンの神田将です。
今年の「せんくら」では、3日間で5回のコンサートに出演させていただきますが、今日はその選曲裏話についてご紹介します。

昨年は初めての参加ということもあり、選曲の時点では「せんくら」のお客様や会場の雰囲気をまだ知らずにいましたが、どんな曲なら喜んで頂けるのかを徹底的に考え、4回のステージで27曲を用意しました。
軽やかな曲から壮大な作品まで、幅広く取り揃えたまではよかったのですが、とにかく初登場の気負いが大きすぎて、正直なところ消化していくのがやっとという場面もあり、大いに反省した次第です。

「せんくら」ではコンサートホールから屋外広場まで、さまざまな環境で演奏が聴けるのも魅力のひとつです。
私が演奏するのは収容人数の少ない小さな会場が多く、すべてのお客様に至近距離で演奏を楽しんでいただけますが、演奏会ように設計された空間ばかりではありませんので、そこでいかによい音響コンディションでお届けするかという点に、スタッフと共にできる限りの工夫をしました。
私がこうした演奏環境を理解せずに選曲したものですから、曲によっては広さや響きに影響され、非常に弾きにくかったものもありました。

そんなわけで、今回はまず会場がどこかを確認して、その空間で無理のない選曲を心がけたつもりです。そして、前回同様、それぞれのステージにイメージしやすいコンセプトをかかげ、5ステージ1曲も重なることのない全35曲を選びました。

今年は少し気楽にいこう。そう思っていたはずなのに、結局のところ負荷の高い選択をした私。これもまた、ご来場下さるお客様に神田将らしいステージを満喫してもらいたいという熱い思いのあらわれに他なりません。

しかも、曲目をフィックスした後で会場と時間割が一部変更になり、「え、あの曲をあそこで弾くのか・・・」的な戸惑いがちらついていますが、それもまたチャレンジ。昨年がフルマラソンなら、今年はトライアスロン気分です。とにかく、ありえないほどに欲張りなプログラムですので、どうぞお見逃しなく!