8月6日2010/08/06 15:23

皆さん、こんにちは。
突然ですが、西江辰郎の担当マネージャーのいたはしと申します。
西江辰郎のコメントを楽しみにしていた方々、ごめんなさい。
今日だけ、私いたはしにお付き合いくださいませ。

思い出深いエピソードから一つ。

新日本フィルのコンサートマスター、ソリスト、室内楽奏者として多忙を極める西江辰郎ですが、以前、特殊なお仕事をお受けしたことがあります。

それは、・・・“講座”。

バッハの無伴奏ヴァイオリンの為のシャコンヌを取り上げ、その解釈、時代背景、構造、奏法などについて、1時間半にわたり話し、最後に演奏をしました。
西江さんにとっては初めての“講師”のお仕事でしたが、ビックリするくらい、非常に落ち着いて、興味深い話を、聞き易いトーンで話し、大変ご好評をいただきました。「バッハのシャコンヌが大好きになりました!」というお客様の声も。普段なかなか西江からは聞けない話が聞けて、とても面白い機会となりました。

その後、コンサートやレコーディングが立て込み、講座のお仕事はお引き受けできないのですが、西江はしゃべりもいけます!普段、公演中に話をする機会はあまり無い西江ですが、せんくらではお話の時間もたっぷりあります。西江のトークにもぜひご注目を!

今回のせんくら、西江出演公演で私が個人的に注目している曲は、セレーノ弦楽四重奏団とジュゼッペ・アンダローロ氏(ピアノ)によるシューマン:ピアノ五重奏曲。いい曲ですよね。今回特別に、ピアノのアンダローロ氏との共演が、急遽実現することになりました。

あと、西江の共演者としてすっかり定着した坂野伊都子氏(ピアノ)とのメシアン:ヴァイオリンとピアノの為の主題と変奏(1932)、そしてベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》ですよ。

《クロイツェル》、冒頭のヴァイオリンの奏でる重音から、全曲とおしてのピアノとヴァイオリンの協奏、・・・傑作ですよね。この曲に触発されて、ロシアの文豪トルストイは小説『クロイツェル・ソナタ』を書きました。そして作曲家ヤナーチェクはこの小説に刺激を受けて「弦楽四重奏曲第1番『クロイツェル・ソナタ』」を作曲しています。この機会に、小説を読み、ヤナーチェクの作品を聴いて、せんくら公演に足を運んでみる、なんていうのも面白いかもしれません。この大作を、西江氏と坂野氏がどのように演奏するのか、とても楽しみです。

西江辰郎担当マネージャー
いたはし

西江辰郎ホームページ
http://homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/seite1a.html
西江辰郎ブログ
http://yaplog.jp/tatsuo-nishie/

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