ハウスコンサート2010/08/15 10:47

ハウスコンサートによく招かれるのですが、お宅によって雰囲気が違うので聞きに行くのがいつも楽しみです。知人友人を呼んで、おうちで音楽を聴くこじんまりとした集まりは、ホールでのコンサートと違った魅力がありますよね。
最近いいなあと思ったのは、知人の作曲家がお父様の70歳のお祝いにお家でのコンサートをプレゼントしてあげたこと。お父様の好きなピアノ曲と知人の自作を含めたコンサートで、その後はビュッフェ。とても心温まるすてきな贈り物だなあと思いました。

主催されるご家庭によって雰囲気が全く違ってくるわけなのですが、これまでで一番びっくりしたのが、貴族のお宅でのハウスコンサートです。
ドイツにはまだ貴族が存在するんですね。名字に”von”がつくと、貴族らしいのですが、それがついていても、今ではまったく普通の人、という場合もあります。
しかし、そのコンサートの出席者はみんなばりばりの高貴な方々!!
私の知っているハウスコンサートは、服装もこだわらないラフなものだったので、このお宅に入った瞬間に、パリッとしたスーツ姿の男性たち、明らかに輝きの違う宝石をつけた女性たちを見て、別世界に来た気分でした。
演奏者の友人として呼ばれた私たち数人は見るからに“よそ者”という感じ・・・・

コンサートが始まる前に、プログラムが配られました。何やらこまかい字でびっしりと埋められているので、“曲目解説かな?”と思ってよく見ると、それは出席者のリスト。
もちろん “von”だらけですし、”Graf (伯爵)“、Baron(男爵)”、中には”Prinzessin ( 姫)“ なんという人も・・・・ビスマルクの末裔の方々もいらっしゃいました!!

ここだけで一つのソサエティーなんですね。皆さんどこかでつながっているのでお知り合いだし、コンサートは演奏を聴くのも目的だけれど、社交の場。
ビスマルクやハプスブルグの血をひいた方がいるのは当たり前と言えばそうなのですが、実際“子孫です”と言う人が目の前に現れるとやはりびっくりします。歴史の中の人が現実感を帯びますよね。日ごろ見ないドイツの別の一面を見た感じでした。

さて、ブログも今日が最終回となりました。あまり経験がないので大丈夫かなと不安を抱きながら始めましたが、楽しく書かせていただきました。これを機に、ブログを始めてみてもいいかな・・・・??
お読みくださったみなさんに心からお礼申し上げます。そして10月1日、さわやかな秋の仙台でお目にかかれることを楽しみにしております!
*写真は去年訪れたシュヴェリンのお城。貴族の方々は昔はこんなところに住んでいたのでしょうね。

高橋礼恵(ピアノ)

8/152010/08/15 17:54

昨日からの続きで、今日もウィーンです。最後は、シュテファン寺院の様子をどうぞ…!

シュテファン寺院は、外から見ても中に入っても、本当に圧倒されてしまいます。ただ、あまりに今のシーズンは観光客が多すぎるのと、モーツァルトの時代の格好をした客引きの多さにちょっと閉口…。
静かな時にもう一度ゆっくり来たいなぁ、と思いました。

シュテファン寺院の次は、モーツァルトハウスにやって来ました。モーツァルトはここでフィガロを作曲したので、「フィガロハウス」とも言われているそうです。音声ガイドがちゃんと日本語もあったので、とても良くわかりました(^-^)v
モーツァルトが生活していた同じ空間に立てた、というだけで大感激です!
この頃はとても裕福だったらしく、とても広い家でした。

モーツァルトの家から見た外の風景。まわりにある建物もその当時からあるものなので、モーツァルトが見ていた風景と同じかな?!


最後は、中央墓地に行って、偉大な作曲家達に会ってきました(^-^)v
写真はモーツァルトのお墓です。

今日で私の担当は終わりです。一週間、ありがとうございました!
せんくらでお会いしましょう。


漆原啓子