二つのオペラ2010/09/14 07:51

今 二つのオペラの稽古を抱えています。
ひとつは「シラノ・ド・ベルジュラック」。日本初演です。
有名なフランスの戯曲がアルファーノというイタリア人作曲家により
オペラ化されており 私はロクサーヌを演じます。
演劇の方にはもうすでになじみが深~い作品なので
「シラノ」の話をすると 思わぬ所からの反応があり 面白い毎日です。
今までも何度か日本初演のオペラ上演に参加してまいりましたが
今回の役は 中でも特に難しい役です。
ですので 個人稽古を8月から始めています。
何より音楽が・・・難しい~~!!
今はまだ 音楽と言葉とを重ねるのに苦労していて
毎回稽古が終ると 脳が飽和状態です(笑)。


もうひとつは「うずら」。こちらも初演作品です。
童謡詩人:清水かつらの随筆をもとに 未発表の8つの作品に新たに曲をつけ 
”童謡詩劇”としてひとつの物語になりました。
私は瞼の母役。
出番は少ないですが 美しい子守唄もあり素敵な役です。
大きな子供が3人います(笑)。
中でも一番末っ子の”はなちゃん”に「おかあちゃ~ん」と呼ばれると
胸が締め付けられて 毎回困ります。
子供から大人まで楽しめる素敵な作品になると思います。

というわけで 今年の夏はバカンスなしでしたが
どちらの役も 日本初演公演で歌わせて頂くのですから
初めてでもその役を最高に引き出せるようにしたいと思い
勉強する毎日です。

鈴木慶江

くるみ割り人形2010/09/14 14:24

先日のコンサートではなんと700名程のお客様がいらしてくださいました。すごく嬉しかったです。
今日は今回演奏する曲について少しお話したいと思います。

楽楽楽ホールでの0歳からのコンサートではCMなどでも良く使われています『くるみ割り人形』を演奏する予定です。

このくるみ割り、原曲はもちろんバレエ曲ですのでオーケストラなのですが、二台ピアノ、連弾、ソロとたくさんの編曲があります。

私はくるみ割りが大好きで二台も連弾も演奏しましたが、ソロは今回が初挑戦!
けれどソロはなかなか良い編曲がなくて…

二台や連弾のように手が四本使えるように書かれているものと比べると当然ですが手が二本しか使えないソロの方は音も少なくて淋しい…
どうにか二本の手でもオーケストラのように聴かせたい!と思い、自分で編曲してしまいました。
かなり難しくなってしまったところもありましたが、気に入ってもらえたら嬉しいです。

そんなくるみ割り、どうぞ楽しみにしていてくださいね。

9/142010/09/14 18:30

今日は日頃よく取材や皆さまからご質問頂くことにお答えします。

Qチェロを始めたきっかけは?

私の両親がアマチュアのヴァイオリニストと同じくアマチュアのピアニストで、家の中でギコギコ弾いているのを聞いて育ったのですが、ある時カザルスの録音を耳にして「チェロってヴァイオリンやピアノと違ってなんてステキな音なんだろう!」と感激した訳です。両親と天下のカザルスを同じ土俵で比べるとは、既に幼少期にして一生分の親不孝をしました・・・^^;

Q1日どのくらい練習するの??

最近は全く何も用事のない日というのがほとんどなく、隙間時間を見つけて練習しています。実際楽器を持っての練習は1日4~6時間、プログラムが多い時はそれ以上になります。

Q右腕の筋肉がすごいんですけど、筋トレしてますか?
A 特に何もしていません。チェロを弾くとやはり自然と筋肉がついてきてしまうようです。。。

Q将来の目標は?

与えられた仕事に感謝しながら一つ一つの本番、音を大事に弾いていくこと。それを積み重ねていくと、一つの大きな本番が終わった時、自然と次の目標が見えてきます。今現在は9月19日の東京文化会館小ホールでのリサイタル【チェロの個展】!!ピアノは巨匠・野平一郎さん。
ブラームス、ブリテン、ショパン・・・これぞチェロ!と言える真剣勝負のプログラムとなりました。
こちらは、せんくらと並んで今是非お聴き頂きたいハセガワ秋シーズン一押しコンサートです。 日曜の2時なので、お出かけいただけたら嬉しいです。

Q生まれ変わっても、チェリストになりたい?
はい!!

長谷川陽子