ひそかなマイブーム2010/08/12 10:38

ドイツに来てあっという間に10年がたってしまったのですが、気づかないうちに“日本のもの”をしみじみといいなーと思うようになりました。
たとえば、日本古来の色、着物の柄。日本家屋、日本の庭。前回帰国した折に、日本の色についての本を書店で見つけ、その独特の色みと名前にすっかり魅せられてしまいました。たとえば、茜、貝紫色、鴇色、留紺。どれも独特な日本の色。着物の柄とか色合わせも実はとても斬新ですよね。

それから、今興味があるのが浮世絵。特にマイブームは葛飾北斎です。大胆な構図や斬新さだけでなく、枠にはまらず様々なスタイルの絵を描き、年を重ねるごとに変化し続けていった姿が本当にかっこいい!!なんとあの名作、“冨嶽三十六景”は70歳を過ぎてからの作品。私もそれまでまだウン十年あるな、と思うととても勇気をもらいます(笑)。90歳まで生きて、最後まで絵に対する追及に過ごした、私のあこがれる人生です。
もう一人、私の好きな日本画家が小倉遊亀さん。
この方も長生きで105歳(!)で天に召されましたが、年表などを拝見すると70歳からの活躍の記録がそれまでより長いんです!
この方の絵は、清潔で、決して饒舌ではないけれど、凛としていて、独特の空気が漂っていて・・特に静物画や花をテーマにしたものが好きです。折に触れて手に取る画集の一つです。

*写真はあまり本文に関係ないのですが・・・京都で撮った竹林です。

高橋礼恵(ピアノ)

8月12日2010/08/12 17:50

今日は再びプラハの街です。
以前、“プラハの春 音楽祭”で演奏した「スメタナホール」の正面。懐かしかったです。

「ドヴォルザークホール」。ちょうどコンサートの休憩中だったようで、たくさんの人達が外に出てきていました。

ドヴォルザークホールのすぐ横にはモルダウ川が流れていて、遠くにカレル橋が見えています。なんだか時がゆったりと流れている感じ…
最初にプラハに来たのはもう20年ほど前ですが、街並みは全然変わっていなくて、タイムスリップしたような気分になりました。

漆原啓子