シューマンの話2010/08/24 09:18

こんにちは。昨日に引き続き、イリーナ・メジューエワのマネージャー井上です。今回のせんくらでは、シューマン、ショパン、ベートーヴェンの曲を皆様にお届するので、本番前にその魅力を伝えるべく、本日から3回にわたって、イリーナにそれぞれの作曲家の魅力を聞いてみました!

井上:生誕200年シューマンイヤーである今年、せんくらでシューマンの曲を演奏しますが、ロシア人であるイリーナから見て、シューマンはどういう印象なのでしょう?

イリーナ:ロシア人はシューマンの音楽が大好きです。ひょっとすると、どの国民よりも(ドイツ人よりも!)シューマンを愛しているかもしれません。
そもそもロマンティックなものが好きなロシア人はドイツ・ロマン派をひとつの理想として受け容れました。シューマンに限らず、シューベルトやメンデルスゾーン、あるいは文学ではE.T.A.ホフマンやジャン・パウルなど、ロシアではとても親しまれています。
ところで、シューマンがロシアに旅行したという話は皆さんご存知でしょうか? 1844年、新進気鋭の作曲家だったシューマンは、当時を代表する人気ピアニストだった妻クララのロシア演奏旅行に同行します。ところが、どこへ行っても「有名なクララさんのご主人のシューマンさんです」としか紹介されなかったため、ちょっとがっかりしたそうです。そのときはシューマンの音楽もあまり評判にならなかったとのこと。
この話には後日談があって、シューマンの没後、1880年代にクララがロシアを再訪した際に、今度はシューマンの音楽がロシア国内で大人気になっていたため、クララが感動したという話が残っています。以来、ロシア人はシューマンの音楽をずっと愛しています。

今回イリーナが演奏するのは、シューマン:ノヴェレッテ、アラベスク (その他ショパン革命など)
公演No.41  10/2(土)11:40~12:25 青年文化センター 交流ホール
是非、お越しください。

イリーナ メジューエワ http://www.jesc-music.org/artist/artist_04.html

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